「どんな話も信じられない」違法賭博関与を“全否定”した大谷翔平の“不可解な点”を米投資家が指摘!「2つの重要な疑問を避けた」

現地3月25日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)が会見を開き、元通訳・水原一平氏を巡る違法賭博スキャンダルへの関与を全否定した。およそ11分間に渡る声明のなかで真相を事細かに明かしたが、これに納得していない米投資家もいる。

20日に行なわれたサンディエゴ・パドレスとの開幕戦後に水原氏の賭博および借金問題が発覚し、ドジャースは急きょ水原氏を解雇。大谷の口座から違法ブックメーカーに送金された形跡があったことで、大谷自身も関与したのではないかと憶測が飛び交った。28日に本拠地での開幕を控えたこの日、元相棒との間に何が起きていたのかを大谷が自らの言葉で語った。

会見の冒頭で「僕自身は何かに賭けたりとか、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたりとか、それをまた頼んだりということはないですし、僕の口座からブックメーカーに対して誰かに送金を依頼したこともまったくありません」と潔白を主張したうえで、「結論から言うと、彼(水原氏)が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ僕の周りみんなに嘘をついていた」と明言した。

事件を知った経緯などを詳細に語った29歳は、最後に6年間苦楽を共にしてきたパートナーに裏切られた現実に対して「正直ショックという言葉が正しいとは思いませんし、それ以上の言葉で表せないような感覚」と悔しさを滲ませた。
現在調査中であることからも、声明のみで質疑応答には応じなかった大谷。ゆえに米投資家であるジョー・ポンプリアーノ氏は「ショウヘイ・オオタニは記者会見で2つの重要な疑問を避けた」と“不可解な点”に触れていないことを指摘した。

「・イッペイは彼の(オオタニの)口座にどうやってアクセスしたのか?
・複数回に渡っておよそ500万ドルが自分の口座から振り込まれていることになぜ気づけなかったのか」

2つの疑問を呈した同氏は「これらの答えを聞かない限りは、どんな話も信じられない」とし、いまだ疑念を拭いきれない様子だ。

今後さらに騒動の詳細は明らかになるのか。大谷は「ここからは弁護士の方々にお任せしますし、警察当局に全面的に協力したい」と述べていただけに、疑問が解決される日を待ちたい。

構成●THE DIGEST編集部

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