長井市の施設利用、マイナカードで便利に システム導入前にキックオフ式典

新年度から導入するマイナンバーカードを活用した市有施設の施錠・解錠のシステム=長井市役所

 長井市がマイナンバーカードを活用した各種システムを新年度から導入するのを前に、市役所で25日、キックオフセレモニーが行われた。災害時の避難所やイベント会場での入退所管理、公共施設の施錠・解錠、市立図書館の利用者カードとして活用される。

 災害時やイベント時は、端末にカードをかざし、4桁の暗証番号を入力すると、名簿などへの記入の手間を省くことができる。受付での混雑を緩和し、災害対応としては避難所ごとに避難者の詳細が把握できる。専用のスマートフォンアプリと連携すれば、暗証番号の入力も不要となる。

 施錠・解錠は、小中学校や各コミュニティセンターなど市の15施設の出入り口に読み取り機を設置。登録手続きをすれば、鍵代わりとして使うことができる。使用日時のみ解錠できる仕組みだ。導入経費は計約1億500万円で、国のデジタル田園都市国家構想交付金の全額補助で整備した。同市のカード保有枚数率(2月末現在)は83.1%で、全国31位。県内では西川町に次ぐ2位で、東北地方の市ではトップとなっている。

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