アジサイの新品種、県が開発 3種を4月下旬から販売へ 赤い縁取り特徴のピンク系統

県が新たに開発したアジサイの新品種(左から)「キャンディポップ」「スターポップ」「ジュエリーポップ」=26日午後、県庁

 県は26日、県農業試験場でアジサイの新品種を3種類開発したと発表した。品種名は「キャンディポップ」「スターポップ」「ジュエリーポップ」。いずれも赤い縁取りが特徴の八重咲きで、母の日などの贈答用として消費者ニーズが高いピンク系統でそろえた。4月下旬ごろ販売を始める。

 県経営技術課によると、アジサイは近年、母の日を中心に人気が高まっている。本県オリジナル品種を県内外に流通させて本県のブランド力向上につなげようと、同試験場が約6年かけて3種類を開発した。同試験場で誕生した品種は計7種類となった。

 新品種は濃淡の異なるピンク系統で、「キャンディポップ」はキャンディが散らばっているように小さな花を咲かせることから命名した。「スターポップ」は星のような大ぶりの花にちなんで、「ジュエリーポップ」は丸い形がジュエリーを想起させることからそれぞれ名付けた。 

 新品種は県内のアジサイ農家が生産し、今季は3品種で計6千鉢が市場に出荷される予定。栃木市岩舟町下津原のとちぎ花センターなどで購入できるという。

 福田富一(ふくだとみかず)知事は同日の定例記者会見で「素晴らしいものが開発された。プレゼント用にぜひ買い求めてほしい」と呼びかけた。

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