福井県で開かれる「ふくい桜マラソン」でのデジタルトランスフォーメーション(DX)サービス提供に向け、国立研究開発法人・産業技術総合研究所(産総研)などは、ランナーの走り方を分析しパフォーマンス向上につなげるランニングウエアを開発、3月24日披露した。県内企業などとの共同プロジェクトで、31日の第1回大会で実証試験を行い、来年の大会からの本格的なサービス提供を目指す。
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ウエアは下着製造販売、医療用製品製造のイーゲート(本社福井市)が製作。首筋にあるポケットに小型センサー(縦約4センチ、横約5.5センチ、厚さ約1センチ)を入れて、ランニング時の体の動きをモニタリング。けがと相関関係が高い指標を分析し、けがのリスクを評価する。
同社の橋本雄大(たけひろ)開発チームリーダー(52)によると、ウエアは伸縮性の高い生地を使用。センサーがしっかり固定され、装着しても快適に走れるようポケットの位置を決めた。センサーはスポーツ用ウエアラブルデバイス研究開発などを行う「sci―bone」(東京)が開発した。県の支援事業を活用しており、県工業技術センター、福井大も協力している。