生徒の体触った元教諭に懲役3年 群馬・前橋地裁高崎支部判決

 男子高校生の体を触り、性的な画像を撮影したなどとして、強制わいせつや準強制性交等、児童買春・ポルノ禁止法違反の罪に問われた元高校教諭でアルバイトの男(29)の判決公判が25日、前橋地裁高崎支部(地引広裁判長)であった。地引裁判長は「自己の欲求を満たすために被害者の人格を無視した」として、懲役3年(求刑・懲役6年)の実刑判決を言い渡した。

 判決理由で、地引裁判長は「コーチや教員という立場を利用して、被害者が逆らうことが困難な心理状態であるのに乗じ犯行に及んでいて悪質」などと指摘した。

 判決によると、男は2021年3月に自宅で、当時20代の知人男性が睡眠中だったのに乗じて性的暴行をした。22年10月には男子高校生の性的な画像を撮影して児童ポルノを製造し、昨年6月にも東京都内のホテルで別の男子高校生の体を触るなどのわいせつな行為に及んだ。

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