「小林製薬の紅麹」問題 岡山・香川でも自主回収が相次いで発表され影響広がる【岡山・香川】

小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」を使ったサプリメントを摂取した人に健康被害が出ている問題です。岡山・香川でも原料を使用する商品の自主回収が相次いで発表され、影響が拡大しています。

この問題は、小林製薬の「紅麹」成分を含むサプリメントを摂取した人が腎疾患を発症したものです。入院患者についてきのう(25日)までに約50件の申告があり、合わせると80件近くにのぼるということです。

小林製薬は、紅麹を国の内外の食品メーカーなど52社に供給していて全国で自主回収が進んでいます。香川県の生活衛生課によりますと、現時点で宇多津町の芳香園製薬が製造販売するサプリメントを自主回収するということです。

また高松市塩上町の中屋醸造所でも商品の販売を中止しています。

一方、岡山県内では現時点で備前市の味噌製造会社・馬場商店が自主回収を行います。備中保健所管内の食肉製品会社も、県に自主回収の意向を示しているということです。

また、小林製薬から今回の「紅麹」に関する健康被害拡大防止を求められたため、予防措置のため、美作市の高見味噌店や岡山市のキミセ醤油、真庭市の河野酢味噌製造工場は、対象の紅麹とは品番が違うとしていますが、購入客などの安全を期すために商品の回収を決定しました。

いずれの事業所でも現在までに健康被害の報告はないということです。

【スタジオ】
(坂井キャスター)
「おとといの小林製薬の会見によると『一部の紅麹に未知の成分が含まれていた可能性が判明した』ということです」

(春川コメンテーター)
「自主回収まで2か月かかっている。厚生労働省も、情報提供されなかったのは、誠に遺憾だとしています」

(坂井キャスター)
「何が原因なのか、早急な原因究明が求められます」

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