4月開校の釜石市国際外語大学校、観光学科が定員40人に予定1人

国際外語大学校の校舎として使用される市教育センター。学生確保が急務となっている=釜石市鈴子町

 学校法人龍澤学館(盛岡市、龍沢尚孝理事長)が4月に釜石市で開校する専門学校「釜石市国際外語大学校」が、入学者の確保に苦戦している。先駆けて始動する外語観光学科は定員40人に対し、3月末時点の入学予定者は1人のみ。昨年9月末に認可を受けたばかりで、少ない募集期間による周知不足が響いた。市は無償貸与する校舎の改修などで約4億円を支援しており、地元からは学校側と連携して学生確保を急ぐよう求める声が上がっている。

 開校式まで残り10日と迫った26日、同市鈴子町の市教育センターに設けられる同校では、職員が式典準備などを粛々と進めた。

 4月は、英語やウェブサイト制作などを学ぶ新規高卒者中心の外語観光学科(2年制)が始動する。10月には留学生向けの日本語学科(1年半と2年制、定員各40人)も設けられる計画。4月3日には第8次募集の入試が行われる。

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