米UPS、26年売上高見通し予想上回る コスト削減などで

Kannaki Deka

[26日 ロイター] - 国際貨物輸送大手の米ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が26日発表した2026年通期売上高見通しは1080億─1140億ドルと、LSEGがまとめたアナリスト予想平均(1021億2000万ドル)を上回った。また利益率の高い小包と積極的なコスト圧縮を優先する3カ年計画を発表した。

キャロル・トメ最高経営責任者(CEO)は「2023年の厳しい市場から脱却して、宅配小包業界は24年以降、成長に転じる態勢が整っている」と述べた。

今後3年にわたり「未来のネットワーク」と呼ばれる計画に約60億ドルを投じて施設の自動化を進め、荷物の袋詰めと仕分けにロボットを使用する予定。ブライアン・ニューマン最高財務責任者(CFO)は「これにより労働力への依存度を減らして、生産性向上に弾みをつける」とし、その結果、5年間で約30億ドルの削減につながり、その半分が26年までに削減されると説明した。

今年これまでに発表した24年通期売上高見通しは、小売業、製造業、ハイテク業界からの需要が低迷する中、市場予想を下回った。

24─26年の設備投資額は、総売上高の約5.5%に相当する170億─180億ドルを見込んでいる。

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