個人がまるごと贈った高校寄宿舎 寄付した町出身者の思いは…

島根県津和野町の津和野高校に新しい寄宿舎が完成しました。
この寄宿舎、実は町内出身者の男性によってまるごと寄付されたものなんです。

「正徳寮」と名付けられたこの建物は、「しまね留学」を進める津和野高校に、ひとりでも多く進学してもらいたいと願う町内出身の実業家で東京在住の佐々田正徳さんが、自費で建築し島根県に寄付しました。

敷地面積3085平方メートル、木造2階建、延べ床面積2974平方メートルで
1階に食堂、2階に図書学習室があり両側に男女の宿舎が造られています。
定員は男女あわせて100人です。

島根県では「しまね留学」として県外の学生を呼び込む取り組みをしていて、津和野高校にも例年全国から全校生徒の3分の1にあたる70人前後が留学しています。

津和野高校・宮島忠史校長
「数年前は寄宿舎の定員が足りなくて受験したくても断ったっていうケースもあったんですが、こうして十分な寄宿舎を作っていただきましたので、もうそんなこともなくて心置きなく生徒募集に専念できます。(寮生も)安心して学業に部活動に頑張れると思います。ほんとに感謝しております。」

寮生たちはすでに新しい寮に移り、生活を始めているということです。

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