小林製薬「紅麹」サプリ利用で2人目の死亡事例 工場管轄の大阪市が商品回収命令

小林製薬(大阪市)の「紅麹」を使ったサプリメントによる健康被害をめぐり、同社は2024年3月27日、サプリを利用していた人のうち新たに2人目が亡くなったと公式サイトで発表した。

それによると、亡くなった人が生前に「紅麹コレステヘルプ」を利用していたと26日に遺族から連絡があった。腎疾患が原因で亡くなったかなどは、事実確認中だという。

医師から「腎臓にダメージがあった」と報告か

各社の報道によると、厚生労働省が3月26日に、小林製薬に直接ヒアリングを行い、その中で新たに1人の死亡事例が報告された。摂取期間や死因などの詳細は分からないものの、医師から「腎臓にダメージがあった」と報告があったという。

同社は同日、サプリを3年間利用していた高齢者が2月に腎疾患で亡くなっていたと公式サイトで発表しており、今回で2人目になる。

厚労省では、106人が入院しているとマスコミ取材に明らかにしており、27日午後に関係省庁で連絡会議を開き、対応を協議するという。こうした事態を受け、同省は26日、小林製薬の工場を管轄する大阪市に対し、食品衛生法に基づいて紅麹コレステヘルプなど3商品の廃棄命令などの措置を取るよう通知を出した。市は27日、3商品の回収命令を出したと発表し、会見して状況を説明している。

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