元通訳・水原一平氏の解雇を受け、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)の意識にも変化が起きているようだ。
3月20日に行なわれたサンディエゴ・パドレスとの開幕戦後に水原氏の違法賭博および借金問題が発覚し、ドジャースは急きょ水原氏を解雇。前田健太が同球団に所属していた際の通訳であり、データ面でチームを支えている球団スタッフのウィル・アイアトン氏がその穴を埋めている。
これまでは通訳業はもちろんのこと、練習のパートナーとして、さらには身の回りのサポートまでほぼ全て水原氏に任せており、野球に集中できる環境をつくってもらっていた大谷。信頼していたはずの水原氏を失ったことによるショックは計り知れないが、同時に大谷自身も生まれ変わろうとしている。
メジャーに来て7年目を迎える彼の英語力は着実についてきている。ゆえに今となっては通訳を介さずともチームメイトと会話もでき、ベンチやフィールド内でも笑顔を見せる場面が増えてきている。
とりわけ水原氏解雇後は通訳に頼りきらない彼の姿が目立つ。そんな変化に気づいたデーブ・ロバーツ監督は「ここ2、3日、ショウヘイはチームメイトと積極的に話すようになったと思う。プラス面しかないよね」と満足げに明かしたと、地元紙『Los Angeles Times』ジャック・ハリス氏が伝えている。
これまでは契約上、コーチやスタッフ陣とのやり取りは水原氏を介していた。それが弊害となっていたこともあり、大谷とのコミュニケーションは時に「困難」を感じていたようだ。
今回の騒動により団結力を高めたドジャース。現地28日に実施予定のセントルイス・カーディナルスとの本拠地開幕戦で、本格的なシーズンに突入する。“ネオ大谷”に注目だ。
構成●THE DIGEST編集部