「人生を捨てないで」消えた水原一平氏、SNSに集まる「3700件」ファンの思い「大谷を助けてくれたのも事実」

(写真・AP/アフロ)

ここ数日間、野球界を騒がせている、ドジャース・大谷翔平の元通訳・水原一平氏の“違法賭博”騒動。3月26日に大谷が開いた会見では、「彼(水原氏)が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ、みんなに嘘をついていた」と、騒動の舞台裏が語られた。

違法賭博による負債450万ドル(約7億円)を、大谷の資産で返済したと報じられていた水原氏だが、大谷は一連の支払いをいっさい把握していなかったという。会見では、「一平さんがギャンブル依存症だと知らなかったし、彼が借金をしていることは、もちろん知りませんでした。彼の借金返済に同意していませんし、ブックメーカーに対して送金をしてくれと頼んだことも、許可したことも、もちろんない」と説明。韓国での第1戦後のミーティングで事態を知り、その後、ホテルに戻ったとき、水原氏からこれまでの所業を打ち明けられたという。

今後、大谷は、警察当局による捜査やMLBの調査に全面的に協力するとしている。会見終盤では、「ショックという言葉では表せない感覚」と、やりきれない思いを吐露していた。2人の10年来の関係性を見守ってきたファンからも、悲しみの声があがっている。

大谷が状況を説明したいっぽうで、水原氏は依然として行方もしれないまま、沈黙を保っている。Instagramを確認すると、大谷から水原氏へのフォローは外れていたが、水原氏から大谷へのフォローはそのままだ。

水原氏の最後の投稿は、2023年12月、大谷とともにエンゼルスを退団した際のもの。現在、投稿に対するコメントは3700件を超えており、今回の騒動に対する嘆きが多く寄せられている。怒りをあらわにする声、水原氏を非難する声も決して少なくはないが、それ以上に多く目についたのは、ファンたちの割り切れない思いやエールだった。

《生きて下さいね。どこででもいいから。生き抜いて下さいね。》

《人は誰しも間違いを犯すものです。水原さんは悪いこともしましたが、大谷さんを沢山助けてくれたことも事実だと思います。ギャンブル依存症を治していつかまた平穏な生活を取り戻されることを祈っております。》

《どうか人生を捨てないで、厳しい現実と向き合って戦ってください。また大谷くんに会えるような人になってください。必要な捜査や説明を成したあとは、治療に専念してください。心より応援していますし、願っています。》

《二度のMVPはあなたの存在が大きな助けであったように思います。その心労もあってかより深くのめり込んでしまわれた面もあると思いますので、罪は罪として償う必要はあるかと思いますが、これまでの功績が0になるわけではありませんから、どうか中毒症状に打ち勝ちまた再起してほしいと強く願っています。》

水原氏は、どこで何を思っているのだろうか。

© 株式会社光文社