【大阪杯】3連単53万7590円など波乱含み 今年は“4歳凡走パターン”で伏兵の出番か「高配当メソッド」

[過去7年]大阪杯2024の人気傾向

3月31日に阪神競馬競馬場で68回大阪杯(GI、芝2000m)が行われる。

今年は、昨年のダービー馬タスティエーラと皐月賞馬ソールオリエンス、同舞台・チャレンジC勝ちのあるベラジオオペラら4歳世代と、昨年重賞2連勝と本格化を迎えるローシャムパーク、ハイレベルの宝塚記念で6着の実績があるプラダリアら5歳世代が激突する。

ここでは過去10年のデータから、GI昇格後の2017年以降のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。

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■3連複より馬連・馬単に妙味

過去7年において、1番人気は【2.1.2.2】で安定しているものの、2019年から5年続けて連敗中。2021年は4番人気のレイパパレが勝利し単勝1220円、22年は8番人気ポタジェが勝利して5880円の払い戻しとなっており、平均配当は1540円をマークする。伏兵を狙うなら「単勝」勝負もあり。

2番人気も【2.1.1.3】と大崩れは少なく、1、2番人気が揃って連対を外したのは2021年と22年で、それらの年は馬連万馬券。3桁配当は昨年の830円だけで、馬連の平均配当は5847円となっている。前述の2年を除く5年では1、2番人気のいずれかが連対しているが、20~30倍前後をつけており、中波乱傾向にある。馬単の平均配当は1万4120円で馬連の約2.4倍、さらに3連複の平均配当1万2416円と比較すると、馬券の組み立て方としては、「馬連+馬単」か「3連複+馬単」で的中率と回収率をカバーをしたいところ。

■4歳馬取捨のポイント

1、2番人気のうち、4歳馬は【1.1.3.4】、5歳馬は【3.1.0.1】。全体で見ても4歳【2.3.5.22】、5歳【5.3.2.28】と5歳馬が優勢な大阪杯。

4歳馬の馬券絡みは前走5着以内が最低条件で、さらに5着以内馬のなかでもが凡走しやすいパターンは「前走が古馬混合重賞で、年長馬に先着されている」こと。前走・古馬混合重賞で5着以内の4歳馬【2.2.4.17】のうち、この条件に該当してしまうと【0.1.1.8】連対率は10.0%までとなかなか勝ち負けにならない。

有馬記念組のタスティエーラ(6着)、ハーパー(9着)以外に、中山記念4着のソールオリエンス、京都記念2着のベラジオオペラさえも凡走パターンに該当。人気の4歳馬も割り引きが必要となりそう。頭も軸も5歳馬から入りたい局面だ。

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◆著者プロフィール

シャト美(しゃとみ)
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。

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