薬局内の図書館に設置する本棚をデザイン 会津短大2年の高橋ひなたさん 福島県会津若松市

木のぬくもりを感じる本棚をデザインした高橋さん。右は山口館長

 会津大短期大学部産業情報学科2年の高橋ひなたさんは、福島県会津若松市の「ひのき薬局」内の図書館に設置する本棚をデザインした。卒業研究の一環で、図書館がさらなる地域交流の場になってほしいとの願いを込めた。

 高橋さんは図書館に関わる仕事がしたいと考え、昨年5月のキックオフミーティングから図書館の活動に携わってきた。従業員や利用者にアンケートを実施し、図書館に求められる機能や雰囲気を調査した。

 調査の結果、薬局利用者が図書館に立ち寄るケースが少ないことが分かった。本棚を薬局の待合室に設置し、利用者を書籍に誘導する仕組みをつくろうと考えた。本棚は家型にデザインし、ベンチや机の機能も持たせた。

 12日、薬局に本棚を搬入した。高橋さんは「多くの市民が本を読むきっかけになればうれしい」と話した。図書館の山口里江館長が立ち会った。

 図書館は薬局を運営する会喜地域薬局グループが昨年7月に開館した。建物は県産のヒノキやスギを使用した木造2階建てで、1階に調剤室などを含む薬局、1~2階に図書スペースを備えている。

(会津版)

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