8カ所を集約、新釜石市庁舎 安全祈願祭、26年春使用開始目指す

釜石市新市庁舎の完成イメージ

 釜石市が同市天神町に建設する新市庁舎の工事安全祈願祭は25日、現地で行われた。市内8カ所に分かれていた庁舎を集約し、市民の利便性向上や業務の効率化を図る。2025年12月の完成、26年春の使用開始を目指している。

 建設工事を担う戸田・山崎特定建設工事共同企業体の関係者ら約100人が神事に参加。小野共市長は「東日本大震災からの復興のシンボルとして、まちづくりや防災の拠点として整備する新庁舎は釜石の明るい希望につながる」と期待を込めた。

 新庁舎は同市只越町の第1庁舎から北約150メートルに位置し、鉄骨鉄筋コンクリート造り4階建てで、延べ床面積は約8千平方メートル。津波や風水害の発生時には近隣住民らの避難所として約3千人を収容する。公用車の車庫棟(鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積748平方メートル)も併設する。

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