人に親切にできるのは素晴らしいことですが、時にはその親切を利用してくる人もいるようです。もしそんな人に出会ってしまったら、どうすればいいのでしょうか。今回は友人から聞いたゾッとするエピソードをお届けします……！
ある日公園で出会ったのは
私は夫と幼稚園児の娘の3人暮らしです。
事の発端は数ヶ月前、家族3人で近所の公園に遊びに行ったことでした。
その公園で私たちは、娘と同じ年頃の子どもを連れたママと仲良くなりました。
話を聞くと、そのママは離婚したばかりのシングルマザーで、実家にも頼れず心細い毎日とのこと。
もともとお人よしな私と夫はAさんというそのシングルマザーの話を聞いて、「ご近所だし、なるべく力になってあげようね」と言い合い、それ以来何かとAさんを助けてあげるようになりました。
だんだん依存が激しくなり……
しかし、その親切心が裏目に出たのか、事態は思わぬ方向に。
Aさんがだんだん私たちに依存し始めたのです。
特に私の夫への依存はひどく、「子どもに縄跳びを教えてあげてほしい」という些細なことから始まり、「子どもの発表会を見に行ってあげてほしい」「子どもの父親参観に行ってほしい」と、まるで本当の父親のような役割を頼んできます。
「できるだけ助けてあげたいとは思うけど、さすがにこれはどうなんだろう……？」と、夫も私も少し警戒し始めました。
さすがにやりすぎじゃない？！
徐々にエスカレートしていくAさんの依存。
やがてAさんは私に泣きつき、「あなたは近所にご両親もいるじゃない！ だから旦那さんがいなくてもなんとかなるでしょ？」「旦那さんを私にちょうだいよ」と夫をほしがるようになってきました。
「さすがにそれは無理だよ……」と私が言ってもAさんは聞く耳持たずで、完全にお手上げ状態です。
やっと収束したが
もちろん、私と夫がAさんを助けてあげたいと思ったのは本心です。
でもこのままでは、自分たちの家庭がAさんの依存によって壊されてしまう……という恐怖心を感じるようになりました。
ほかのママ友に聞いたところ、Aさんが離婚した原因は、Aさんの病的なまでの嫉妬深さと激しい依存だったそう。
離婚後は優しくしてくれる相手に依存し、ママ友関係がこじれたりもしているんだとか。
結局、ほどなくして夫本人が「申し訳ないけど、1番大事なのは自分の家族だから」とキッパリ言ってくれたことでAさんとは少し距離を置くことができましたが、なんだかモヤモヤが残る結果になってしまいました。
今、Aさんは依存症専門のカウンセリングに通っているそうです。
いつかAさんが自立して子どもとともに幸せになれることを祈るしかありません。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター：藍沢ゆきの
