南ア中銀、金利据え置き 5会合連続 インフレの上方リスク指摘

Kopano Gumbi Bhargav Acharya Sfundo Parakozov

[プレトリア 27日 ロイター] - 南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)は27日の会合で、主要政策金利のレポ金利を8.25%に据え置くことを決定した。全会一致だった。全体的に見てインフレ見通しに対するリスクが上方に偏っているとの見方を示した。

金利据え置きは5会合連続。ロイターが実施したエコノミスト調査では、全員が金利据え置きを予想していた。

南アフリカ統計局が先週発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.6%上昇と、前月の5.3%から伸びが加速した。2カ月連続の加速となり、中銀が設定している目標範囲(3─6%)の上限に近づいた。

中銀は声明で、総合インフレ率が目標レンジの中間点に達するのは2025年末とし、従来予想から後ずれさせた。「その結果、ベースライン見通しにおける政策金利の正常化開始時期も遅れる」とした。

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