輪島の小中学生4割減 昨年11月の見込みと比べ

  ●新年度

 新年度に輪島市内の小中学校に通う児童生徒の見込み数が、地震前と比べて約4割減の675人となることが27日、市教委への取材で分かった。市外に転校したり、避難先の学校に一時的に通学したりするケースが相次いだ。

 市教委によると昨年11月時点で、今年4月の小学生見込み数は675人、中学生は382人だったが、今月25日時点の調査では、小学生392人、中学生283人と大幅に減少した。

 ただ、ライフラインや仮設住宅が整備されれば、地元の学校に通わせたいと話している保護者もおり、新年度スタート後に児童生徒数は増える可能性がある。

 市教委は27日、校舎が被災した輪島地区の6小学校(河井、鳳至、鵠巣(こうのす)、大屋、河原田、三井)について、新年度から輪島中の校舎で授業を行うと発表した。当初は大屋小も使う予定だったが、通う子どもの数が減り、輪島中だけで対応することになった。

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