体内に液体コカイン隠した密輸を摘発

香港国際空港では体内にドラッグを隠して持ち込もうとするケースがたびたび見つかっているが、先ごろまた旅客による密輸が摘発された。3月25日付政府公報によると、香港税関は3月24日にブラジルのサンパウロからエチオピア経由で香港国際空港に到着した女性旅客が通関の際に不審な様子だったことから、体内にドラッグを隠している疑いがあると判断。病院に移送し検査したところ、体内に異物が確認された。女(52歳)が所持していたのは液体コカインとみられる薬物で、避妊具のような袋44個に小分けにしてあり、総重量は計1・5キログラム、末端価格は約150万ドルに相当する。毒物は3月25日18時までに体外に排出されたという。香港では「危険薬物条例」によって危険薬物の販売、輸送は重罪となる。この条例に違反した場合、500万ドル以下の罰金または終身刑となる。違法ドラッグは年末年始や夏季休暇、連休などホリデーシーズンに需要が高まる傾向があり、まもなくイースター休暇を迎えることから当局は監視を強化するという。当局ではドラッグに関する24時間ホットライン(2545ー6182)を設置、市民からの情報を求めている。 (写真・政府新聞処)

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