『紅麹コレステヘルプ』摂取で6人が腎機能障害…命にかかわる重篤な人なし 静岡県は喫食中止を呼びかけ【詳報】

「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、静岡県内でも関連が疑われる患者が6人確認されたことが分かりました。命にかかわるような重篤な人はいないということです。

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小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品をめぐっては摂取した人が腎臓の病気などを発症し、腎疾患で亡くなった人も確認されています。静岡県内でも関連が疑われる患者が6人確認され、いずれも回収命令の対象になっている「紅麹コレステヘルプ」を摂取していて、腎機能障害などを発症したということです。

患者の内訳は、中部保健所管内1人、富士保健所管内3人、静岡市保健所管内1人、浜松市保健所管内1人です。静岡県によりますと富士保健所管内で確認された3人のうち2人は入院して治療を受け、1人はすでに退院し、もう1人も快方に向かっているということです。現時点で、命にかかわるような重篤な人はいないとしています。

また、県によりますと中部保健所と富士保健所で確認されたあわせて4人の患者について、紅麹コレステヘルプを数か月から数年間は摂取していて、2024年1月から3月の間に腎機能障害を発症したということです。本人や診察した医師が保健所に届け出たことで発覚しました。

富士市立中央病院では28日夕方、記者会見を開き、紅麹サプリを摂取した成人患者2人が腎機能障害で入院していたことを発表しました。静岡県が発表した6人のうちの2人です。

1人は数週間で退院しましたが、サプリの摂取を再開すると再び入院になったということです。2人ともすでに退院しているということです。

<静岡県衛生課職員>
「現在、県のほうにも数名の相談がありますが、現在調査中となっています」

「紅麹」を含む健康食品を摂取した人が健康被害を訴えている問題で、静岡県庁では関連部局の担当者が集まり、情報を共有する緊急の会議が開かれました。県民に向けては、製品を摂取しないようホームページなどで呼びかけていくことを確認しました。

<静岡県健康福祉部生活衛生局 太田智恵子衛生課長>
「サプリメントが手元にある、食べたことがあるという相談が中心。健康に不安がある人は必ず医療機関に早めに相談いただき、地元の保健所にも相談をお願いします」

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