国連安保理、北朝鮮制裁監視パネル任期延長否決 ロシアが拒否権

[国連 28日 ロイター] - 国連安全保障理事会は28日、対北朝鮮制裁を監視する専門家パネルの任期を延長する決議案を否決した。13カ国が賛成したものの、ロシアが拒否権を行使した。中国は棄権した。

現在の任期は4月30日に期限切れとなる。

専門家パネルは過去15年間、国連による北朝鮮制裁の履行を監視し、年2回、状況を安保理に報告するほか、履行の改善に向けた行動を提言してきた。

米国のウッド国連代理大使は「ロシアは世界で最も危険な核拡散問題の一つを平和的かつ外交的に解決する方策を台無しにした」と述べた。

ロシアのネベンジャ国連大使は採決が行われる前、専門家パネルの仕事が西側諸国の都合のいいように「偏った情報の焼き直しのほか、新聞の見出しや質の悪い写真の分析になり下がっている」と批判していた。

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