【カンボジア】北部州が炭疽の流入警戒、隣国で感染拡大[医薬]

カンボジア保健省のコイ・バンニー報道官は26日、北部ストゥントレン州への急性敗血症性の動物由来感染症である炭疽(たんそ)の流入に警戒感を示した。同州に接するラオス南部チャンパサック県で54件の感染が確認されており、拡大の恐れがあると理由を説明している。現時点でカンボジアでは確認されていない。クメール・タイムズ(電子版)が27日伝えた。

コイ・バンニー氏は「保健省の疾病管理・予防センターのチームが非常に警戒している。防止の対策を講じない場合、病気が広がる可能性があるからだ」と述べた。

ストゥントレン州のメン・コン副知事は、関係機関に状況を注視するよう呼びかけたと明らかにした。州の保健当局に国境検問所での検疫を命じ、疑わしい症状のある旅行者に対して検査を実施するよう指示した。また、国境近くの医療機関には、感染が疑われるケースを報告するよう要請した。

© 株式会社NNA