中道あんさん流【還暦パリひとり旅】マイルを貯めて飛行機の席をアップグレード!

「いつか時間とお金ができたらパリに行ってみたいなぁ」そんな思いをついに叶えた、トップブロガーの中道あんさん。パリひとり旅は、「60歳になった自分に自分でお祝いがしたい」という気持ちから始まりました。往復6.6万マイルでアップグレードしたビジネスシートは、エコノミーとどう違ったのでしょう。話題の新刊『ビバ!還暦 60歳海外ひとり旅はじめました』からご紹介します。

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飛行機を利用せずにマイルを効率よく貯める人を「陸マイラー」と呼ぶ。50歳まで海外旅行以外で飛行機に乗ったことがなかった私。「マイル」なんて貯まりっこないと思っていたけれど......この年齢になるとエコノミーの席が体にこたえるのだ。というか、「楽」を知ってしまった。

前回ハワイに行ったとき、プレミアムエコノミーを利用したら、格段に快適だった。空港の専用ラウンジも使えてワンランクアップした旅を楽しめたのだ。人は一度、楽なことを覚えてしまうと、もう元には戻りたくないもの。いったいビジネスならどんな時間を過ごせるのだろうと考えだしたら、もうどうにも好奇心が止まらない。

とはいっても、ビジネスクラスをまともに購入できるほどの稼ぎはない。なので、マイルをコツコツ貯めるようになったのだ。

パリ旅行の前に、沖縄にひとり旅をしたときは往復マイル利用で飛行機代「ゼロ」。これに気をよくして、国内の移動にマイルを使いすぎちゃった。いざパリに行こうとしたときには、全然マイルが足りなくて、しかたなくアップグレード航空券を購入することになった。往復6.6万マイルで人生初のビジネスシートをゲット。エコノミークラスとビジネスクラスは、いったいどう違うのか。

①手続き関係が優先される
エコノミークラスとは異なる専用チェックインカウンターで優先的にらくらくチェックインできた。待ち時間が少ないぶん、免税店や専用ラウンジでくつろげる時間も多い。空港に到着したら早い順番でおろしてもらえるので税関もスムーズ。

②周りの人に気兼ねがないプライベート空間
エコノミークラスでは隣や後ろの人にどうしても気を使わずにはいられない。その気疲れがまったくといっていいほどなかった。ビジネスクラスのゆったりとした席をフラットにするとカプセルホテルのようだった。体を横にして寝られるというのは、こんなにも疲れ度合いが違うのかと思った。

③おもてなしがすごい
上着をハンガーにかけておいたら、CAさんが預かってくれて専用ラックに収納してくれる。収納棚に入れなくてもいいし、しわにもならない。座席について、ウエルカムドリンクを飲んでいると、CAさんが挨拶に来られる。いままでこんなことされたことがなかったのでドギマギした。

④有名シェフ監修の機内食とお酒
そして、食いしん坊の私にはたまらないほど機内食はおいしかった。壁に備えつけられているコントローラーで食事やドリンクをオーダーできるので気兼ねなく頼めた。機内で食べるハーゲンダッツは最高だ!

⑤荷物の一個あたりの上限が10kg多い
JALの国際線エコノミークラスでは通常預け入れ荷物の上限が一個あたり23kgまで。パリではお土産をしっかり買っちゃったので帰りは23kgを少し超えてしまった。ビジネスクラスは一般的に一個あたり32kgまでOK。この10kg近い差は大きい。

JALが好きというのもあるけれど、とにかくCAさんがしとやかで優しい。パリまで直行便で13時間という長さだ。これはもうなんとしてもビジネスに乗りたいと思ってしまう。パリから帰ってきてからも、どうすれば効率よくマイルを貯められるのか、ずっと考えている。

※この記事は『ビバ!還暦 60歳海外ひとり旅はじめました』中道あん著(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。


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