3月末廃止の種子島空港バス代替 予約制乗り合いタクシーを4月1日導入 1日最大4便、土日祝日も運行

3月末で廃止される種子島の空港バス=中種子町の同空港

 種子島空港(鹿児島県中種子町)と島内1市2町を結ぶバスが3月末で廃止されることを受け、種子島地域公共交通活性化協議会は28日、4月1日から予約制乗り合いタクシーの導入を決めた。定期航空便の発着に合わせて1日最大4便、土日祝日も運行する。

 空港-鹿児島相互信用金庫前-西之表港の西之表線と、空港-中種子町野間(永浜ストアー付近)-南種子町役場前の南種子線。民間の10人乗りジャンボタクシーを活用する。

 中学生以上の片道料金は西之表線が1200円、南種子線は野間800円、南種子町役場1600円。小学生半額、未就学児は無料とした。本来の運賃より大幅に低く設定しており、差額は1市2町が補填(ほてん)する。

 前日午後5時までに電話予約が必要。1人でも利用でき、航空機の遅延にも対応する。西之表線=0997(28)3003、南種子線=0997(26)1173。

 民間運営だった空港バスは、1市2町の補填上限を上回る赤字が続き、2月に廃止が正式決定。行政や運送事業者、住民代表者らでつくる同協議会が代替交通手段を検討していた。

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