小林製薬「紅麹」サプリ 島根でも健康被害相談 「尿のにごり」など…50代女性が一時入院

小林製薬の紅麹関連製品を摂取した人が健康被害を訴えている問題で、島根県に対し県内在住の2人から健康被害の相談があったことが分かりました。29日に県が会見して明らかにしました。

それによると28日までに県内の保健所3か所に計6件の相談があり、うち2件が健康被害に関する相談でした。

1人は50代の女性で「紅麹コレステヘルプ20日分」を13か月摂取し、1月下旬に体調不良で医療機関を受診しました。その後、尿の濁りや倦怠感、発熱、腹痛、食欲不振の症状で11日間入院しました。退院後は製品の摂取をやめ、現在は回復しているということです。

健康被害を相談したもう1人とは仕事の関係で連絡が取れず、公表できる範囲が確認できないとして県は詳細を明らかにしないものの、すでに回復しているということです。

ただし共に紅麹製品と症状との因果関係は分かっていません。

健康被害以外の相談4件は、他社製品は大丈夫かといった問い合わせや検査の相談としています。

島根県の担当者
「県としましては、県が把握している健康被害に関する相談の状況を県民の皆様にお知らせすることで、一層の注意喚起を促したいと考え、この度情報提供することといたしました」

県は回収命令が出されている店頭販売用の「紅麹コレステヘルプ20日分」と「ナイシヘルプ+コレステロール」「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」について県内の主要なドラッグストア41店舗の店頭からすでに撤去されたことを確認しました。

そしてこれに通販用の「紅麹コレステヘルプ15日分・30日分」を加えた4種類の製品を持っている人は直ちに摂取を中止することと、製品を喫食して健康不安や異常があれば医療機関を受診するよう呼び掛けています。

そのほか不安があれば最寄りの保健所に相談して欲しいということで、土日も対応できる態勢を取るとしています。

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