「情報が遅すぎる」小林製薬「紅麹」問題 関連疑われる患者新たに3人確認 静岡県内で計9人に

「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題。静岡県内では、関連が疑われる患者が新たに3人確認されたことが分かりました。

【動画】「情報が遅すぎる」小林製薬「紅麹」問題 関連疑われる患者新たに3人確認 静岡県内で計9人に

<小林製薬 小林章浩社長>
「この度は誠に申し訳ありませんでした」

3月29日午後、記者会見を開いた小林製薬。小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品をめぐっては摂取した人が腎臓の病気などを発症して亡くなった人が新たに1人確認され、あわせて5人となりました。

<小林製薬 担当役員>
「紅麹はさまざまな成分が含まれている。何らかの作用が出たのも否定できない。情報提供をし、最大限原因究明に貢献する」

原因究明の見通しが立たない中、影響が広がっています。

静岡県によりますと、関連が疑われる患者が新たに3人確認され、いずれも回収命令の対象になっている「紅麹コレステヘルプ」を摂取していて腎機能障害を発症したということです。29日までに県内ではあわせて9人確認されています。

厚生労働省は29日、「紅麹」の原料を供給を受けた企業173社を新たに公表しました。紅麹の原料を仕入れる静岡県内の健康商品を扱う会社は「小林製薬の情報が遅すぎる。情報開示をしてほしい」とコメントしています。

© 静岡放送株式会社