日本一の花火師、光と音で魅了 佐野の夜空に大輪「夏とは違った美しさ」

春の夜空を彩った打ち上げ花火

 【佐野】日本一の花火師が手がけた「花火大会」が23日夜、市内の道の駅どまんなかたぬま付近で開かれた。数千発という鮮烈な打ち上げ花火が春の夜空を彩り大勢の観客を魅了した。

 佐野西ライオンズクラブ(LC)が、同LC結成pre(プレ)50周年記念のイベントとして実施した。「新たなスタートを切る旅立ちの春に地域の人々へのエールを込めた」という。

 花火は主要な大会で最高の栄誉となる内閣総理大臣賞を21回受賞するなど、花火師のレジェンドとして知られる野村陽一(のむらよういち)さんが手がけた。大会直前、野村さんは「新年度につながる大会であり、特別に趣向を凝らした。美しさはもちろんだが、(観衆を鼓舞する)迫力満点の音も堪能してもらいたい」などと話した。

 この日は午前中、市内では春の雪が舞ったが、夜には星空が広がった。澄んだ空気の中、次々と大玉の花火が打ち上げられると、大きな歓声が沸き上がった。

 家族4人で訪れた並木町、会社員亀山真司(かめやましんじ)さん(44)は「夏とはまた違った美しさが感じられて最高だった」と感動していた。

春の夜空を彩った打ち上げ花火

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