高校生が「かわいいグッズ」 縫いぐるみ、キーホルダー商品化 南砺市1千万円プロジェクト

なんとくんのグッズを紹介する生徒=南砺市役所

  ●4月販売「市民使って」

 高校生が発案した企画に、南砺市が年間1千万円の予算を充てるプロジェクト「ボクなん」の生徒たちが、同市のマスコットキャラクター「NANTO(なんと)くん」のぬいぐるみとキーホルダーを商品化した。生徒が「かわいいのにグッズが売っていない」と企画した。両グッズは4月中に販売する。

 「なんとくん」は市章を基に合併5周年で考案され、旧8町村がイメージされている。ぬいぐるみは2012年に市観光協会ブランド委員会が製作販売したが、その後、製造されていなかった。

 生徒たちは「なんとくん」グッズの開発に向け、昨年12月のイベント「アオハル祭」で来場者にアンケートを実施し、検討してきた。

 ぬいぐるみは高さ18センチ、幅20センチで、500個を製造し、1個3千円。ぬいぐるみキーホルダーは高さ5センチ、幅8センチで1個1800円で販売する予定。市内の文化ホールや福光美術館、市役所暮らしません課、福光美術館で取り扱う。このほか、トートバッグ、ボトル、付箋など6種類を商品化する。

 ボクなんメンバーの高校2年生2人が29日、市役所で田中幹夫市長に開発商品について説明した。田中市長は「市誕生20周年で、高校生が考えてくれた。市民に使ってもらえるよう協力したい」と話した。生徒は「今年もボクなんに参加して、なんとくんで南砺の良いイメージを広めたい」と意欲を示した。

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