奥州の高良商店が破産 負債3億5600万円

 奥州市水沢卸町の日用雑貨品販売業高良商店(資本金1千万円、高橋隆社長)は、盛岡地裁水沢支部から破産開始決定を受けた。東京商工リサーチ北上支店によると、負債総額は約3億5600万円。決定は14日付。

 1946年に創業し、63年に日用雑貨品販売を目的に法人改組。卸業も手がけ、85年には売上高5億8千万円を計上した。

 96年には従業員が25人まで増え、取引先は500社と安定していたが、大手スーパーマーケットやコンビニエンスストアの相次ぐ出店で取引先の地元小売店の廃業が続いた。2021年の取引先は10社まで減少し、ここ数年は営業赤字が続く厳しい経営状況だった。

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