岩手・釜石市魚市場、2023年度の水揚げの量 震災後最低の見通し サケ、スルメイカ、サンマなど主要魚種の極端な不漁で

今年度、岩手県釜石市魚市場の水揚げの量が東日本大震災以降で最も低くなる見通しであることが分かりました。
釜石市によりますと、市魚市場はサケやスルメイカ、サンマといった主要な魚種が極端な不漁に見舞われた2021年から水揚げが急激に下がり始めました。今年度は2月末の時点で約4200トンと、昨年度の約6000トンを大きく下回り、震災後で最も低くなる見通しです。一方、物価高騰の影響により水揚げ金額は2022年度を上回る見込みとなっています。市では魚市場を運営する漁業協同組合連合会に対して2023年に約4000万円の補助金を出して経営の安定化に向けた支援を行っていますが、水揚げの減少に歯止めがかからず極めて厳しい経営状況が続いています。

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