世界で唯一の交通システム「スカイレール」に代わって EV車両のタウンバスが運行開始 広島

広島市のJR瀬野駅と北側の丘陵地にある住宅団地を結ぶ「スカイレール」に代わるバスの運行が、3月30日から始まりました。

出発式は、みどり坂住宅団地に新たに完成したバスの車庫前で開かれ、運営会社と町内会の代表が一緒にテープカットをして、運行開始を祝いました。

スカレールサービスの村松明彦社長は、挨拶の中で、1998年に運行を開始したゴンドラ式のスカイレールについて「みどり坂団地のシンボル的存在だった。世界で唯一の交通システムであったことから、維持することが困難になった」と話しました。

みどり坂町内会 倉岡弘至会長
「みどり坂にとってのスカイレールは、象徴的な交通手段で、坂の多いみどり坂に溶け込んだ風景だった。みどり坂も今後成熟社会を迎えるにあたって、自家用・公共用の交通手段による適切な組み合わせ・ベストミックスを模索することが重要」

バスの運行は、スカイレールのサービスが4月30日で終了するのに先立って始まりました。

バスは、EV=電気自動車で、運行は芸陽バスに委託され、大人の運賃は、スカイレールより30円高い1回200円となります。団地内には、16の停留所が設けられ、平日は1日75往復、土日祝日は67往復走るということです。

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