栃木県内は30日、強い暖気に覆われて季節外れの暖かさとなった。各地で気温が上昇し佐野と小山、宇都宮、真岡で今年初めて最高気温が25度以上の夏日となった。宇都宮で3月に夏日を観測したのは2013年以来11年ぶり。
宇都宮地方気象台によると、この日の最高気温は佐野で26.1度、小山25.9度、宇都宮25.7度、真岡25.4度だった。県内14の観測地点のうち10地点で今年の最高気温を更新し、5月上旬~6月中旬並みの陽気となった。
佐野市と栃木市にまたがる「みかも山公園」では、薄着で遊ぶ子どもたちの姿が見られた。県内は31日も晴れて気温が上昇する見通し。
一方、宇都宮市明保野町の同気象台敷地内にある桜(ソメイヨシノ)の標本木では30日も、開花発表の基準を満たす花は確認されなかった。3月中の開花発表がなければ、17年以来となる。