6月1日に神戸市須磨区で開業する新たな水族館「神戸須磨シーワールド」が企画した市民向け内覧会に応募が殺到している。抽選で500人の枠に、募集開始1週間で5万6千件以上の申し込みが寄せられた。「プラチナチケット」と化した事態に、窓口を担う市も目を丸くしている。（金 旻革）
■初日だけで1万8千件
同水族館は昨年5月に閉園した市立須磨海浜水族園を民間企業が再整備。西日本で唯一シャチのショーが楽しめ、ガラス越しにシャチを眺められるレストランやイルカと触れ合える「ドルフィンビーチ」を目玉に据える。
運営会社「グランビスタ ホテル＆リゾート」（東京）は3月中旬、開業日を正式に発表した。同時に開業2日前の5月30日に市民向けの無料内覧会を実施すると公表した。地元の須磨区在住者150人と他の市内在住者350人を抽選で招待する。
3月18日に市のホームページで募集を開始した直後から応募が集中。市によると、初日だけで1万8千件の申し込みがあり、当初の1週間だけで5万6833件に達した。アクセスしにくい状況が一時的に発生し「つながらない」「先着順ではないよね？」などの問い合わせが相次いだという。
市観光企画課は「多くのメディアで紹介された影響だろうが、これほどの反響とは」と驚く。募集枠の拡大は検討していないといい「締め切りまで余裕があるので興味のある方は焦らず申し込んでほしい」
申し込みは4月17日まで「市イベント申込サイト」で。市総合コールセンターTEL0570.083.330
