締め込み姿で屋台かついでもスマホ落とさない! 専用ポーチ登場 兵庫・高砂の会社、丈夫な「松右衛門帆」で安全に

締め込みに装着した「まつりポーチ」=高砂市高砂町今津町(御影屋提供)

 江戸時代の発明家で高砂出身の工楽松右衛門(くらくまつえもん)が手がけた帆布を再現し、商品を製造販売する「御影屋」(兵庫県高砂市高砂町今津町)が、秋祭りの締め込みにフィットする専用ポーチを商品化した。丈夫な「松右衛門帆」製で、腰布に通して装着するため外れる心配なし。代表の柿木貴智(よしのり)さん(52)は「秋祭りの最中にスマートフォンを落とした経験のある人は少なくない。でもこれで心配ご無用」とPRする。(増井哲夫)

 柿木さんは神戸芸術工科大教授だった野口正孝さんとともに松右衛門帆を再現。バッグなどを商品化し、2016年4月に株式会社「御影屋」を設立した。事務所1階に織布工場、2階に店舗と縫製工場があり、商品は約20アイテムを超える。店舗販売のほかネット通販もしている。

 柿木さんによると、秋祭りで家族や知り合いと連絡するのにスマホ持参は不可欠。法被に内ポケットを作ってスマホを入れるなどしているが、「激しい動きでどこかに落とした」という声をよく聞くといい、「まつりポーチ」を思い付いた。「丈夫な松右衛門帆なので、スマホも安全」と話す。

 大きさは縦12センチ、横18センチで、マチ幅が2.5センチと4センチの2種類。PVC加工しているので防水効果が期待できるという。基本は生成(きな)り色だが、カラーの特注も可能だ。柿木さんは「各町の色に合わせてコーディネートしてみて」と呼びかける。

 価格はいずれも4183(ヨーイヤサー)円(税込みは4600円)。まつりポーチ専用サイトやインスタグラムもある。店の営業時間は午前10時~午後5時。不定休。御影屋TEL079.440.9031

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