地域のリーダーへ決意新た ゆめさが大学で卒業式

答辞を読む小田幹由さん=佐賀市のSAGAプラザ

 シニア世代が学ぶ「ゆめさが大学」の卒業式が28日、佐賀市のSAGAプラザで行われた。大学院修了生を含む62歳から93歳までの358人が、これまでの学びをさらに深め、地域に生かしていく決意を新たにした。

 学長の山口祥義知事が、一人一人の名前を読み上げながら卒業証書を授与。晴れ晴れとした表情の卒業生を前に「一緒に学んだ仲間とともに、地域のリーダーとして新たな道を開かれることを期待しています」とエールを送った。

 卒業生代表の答辞では、小田幹由さん(73)が2年間の学生生活を振り返りながら「素晴らしい学友との出会いに恵まれ、年齢差を超えてお互いに助け合い、励まし合って行動する楽しさも味わえた。学んだことを生かして、地域で積極的に活動していきたい」と決意を述べた。

 卒業生の活動の場を広げるため、2022年には「ゆめさがアシストセンター」を設置。マジックや踊り、楽器演奏といった訪問活動を行っているグループと、公演を希望する公民館や福祉施設などとのマッチングを支援している。(福地真紀子)

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