報徳、センバツ準V 健大高崎に2-3で惜敗

高崎健康福祉大高崎-報徳 1回表報徳2死一、二塁、安井が適時二塁打を放ち、悪送球もあって2-0とする=甲子園球場(撮影・笠原次郎)

 第96回選抜高校野球大会最終日は31日、西宮市の甲子園球場で決勝があり、2002年以来3度目の優勝を目指した報徳(兵庫)は高崎健康福祉大高崎(群馬)に2-3で競り負け、2年連続の準優勝となった。健大高崎は春夏通じて初優勝を飾り、群馬県勢は選抜大会を初めて制した。

 一回、報徳は福留希空(のあ)中堅手の今大会初安打と四球で一、二塁とし、安井康起右翼手の適時二塁打と敵失で2点を先行。しかし、その裏にすぐに追い付かれ、三回には勝ち越しを許した。

 先発した今朝丸(けさまる)裕喜投手は中盤以降、尻上がりに調子を上げ、テンポよく抑えた。打線は1点を追う五、六回に一打逆転の場面をつくったが後続が打ち取られ、九回2死二塁の好機も生かせなかった。

 兵庫勢が2年続けて決勝に進むのは1932、33年の旧制明石中(現明石高)以来で、この時も2年連続準優勝だった。(初鹿野俊) 【報徳】1911(明治44)年創立の報徳実業学校を前身とする兵庫県西宮市の私立男子校。32年創部の硬式野球部は今回を含め春23度、夏15度の甲子園大会出場回数を誇り、いずれも兵庫勢で最多。春は2度、夏は1度の優勝経験がある。

 卒業生にはプロ野球選手も多く、近鉄などで活躍した金村義明氏▽元ロッテ投手の大谷智久氏▽巨人の岸田行倫捕手▽西武の田村伊知郎投手▽ソフトバンクの佐藤直樹外野手▽楽天の西垣雅矢投手▽広島の小園海斗内野手-のほか、前回2023年の選抜高校野球大会準優勝メンバー、オリックスの堀柊那捕手ら。

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