おかえり香港航空! 4年ぶり定期便再開、160人を笑顔で歓迎 霧島・鹿児島空港

香港航空第一便の乗客を笑顔で出迎える県内自治体の職員ら=31日、霧島市の鹿児島空港国際線ターミナル

 香港航空は31日、鹿児島と香港を結ぶ定期便を再開させた。新型コロナウイルスの影響で運休した2020年2月以来約4年ぶり。鹿児島空港(霧島市)では、飛行機の誘導や貨物の積み降ろしといった地上業務を担う職員が不足しているが、香港航空の職員派遣や全日本空輸(ANA)からの応援部隊が後押しした。

 同日午後1時ごろ、第1便が鹿児島空港に到着した。国際線ターミナルでは県や県観光連盟の職員、塩田康一知事らが乗客約160人を出迎え、観光地が記されたパンフレットや特産品を詰めた袋を手渡した。

 同空港で地上業務を担う南国交通(鹿児島市)では、コロナ下での離職などもあり職員数が足りない。再開に当たり香港航空は職員数人を約2週間送り込むほか、窓口となったANAも系列の地上業務会社と調整して職員3人を4月から派遣する。

 香港航空便は水、金、日の週3往復。同航空の陳源(チェンユアン)日本支社長は「関係者みなさんのおかげで再開できた。近いうちにコロナ前の週7往復にまで戻らせたら」と期待した。

 コロナ前まで鹿児島空港の国際定期便は、香港、ソウル、上海、台北の4路線があった。23年6月に香港エクスプレス、同10月には大韓航空が再開。今年5月7日からは台湾の中華航空(チャイナエアライン)が台北線の再開を目指し準備している。

鹿児島の法被を借りて、記念撮影する乗客ら=31日、霧島市の鹿児島空港国際線ターミナル
鹿児島の特産品が入った袋を受け取り、歓迎を受ける乗客=31日、霧島市の鹿児島空港国際線ターミナル

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