福島青年管弦楽団が福島公演 4月4日の台湾公演控え 重厚な演奏で魅了

重厚な演奏を披露した福島青年管弦楽団

 4月4日の台湾公演を控える福島県在住・出身の若手奏者でつくる福島青年管弦楽団の福島公演は31日、福島市のふくしん夢の音楽堂(市音楽堂)で開かれ、重厚な演奏で聴衆を魅了した。

 楽団は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後に多大な支援を寄せた台湾の人々に感謝を示すため、台湾公演を企画した。練習の成果を披露しようと中学生から社会人の団員約70人が出演し、同じプログラムを披露。シュトラウスの喜歌劇「こうもり」序曲やチャイコフスキーの「交響曲第6番『悲愴』」などを奏でた。楽団の創設に関わったピアノストのパノス・カランさんが共演した。

 台湾公演は台北市の中山堂で開催する。現地の台北フィルハーモニー管弦楽団と、同楽団付属の青年オーケストラが共演する。台湾公演の益金は現地の貧困世帯への寄付に充てる。

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