さだまさしさん、箭内道彦さん「前説」 豪華アーティスト登場 「風とロック」さいたま最終日

会場を盛り上げる、さださん(左)と箭内さん(撮影・石井麻木さん)

 「風とロック さいしょでさいごのスーパーアリーナ〝FURUSATO〟(ふるさと)」の2日目は31日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで開かれた。最終日も多くのビッグアーティストが駆け付け、古里や復興への思いを音楽で表現した。

 「前説」として、クリエイティブディレクター箭内道彦さん(郡山市出身)とシンガー・ソングライターさだまさしさんが登場。2人は「世の中、何が起こるか分からない。頑張って生きましょう」と会場を盛り上げた。

 昼公演は、さださんがフォークデュオ「グレープ」として吉田政美さんと演奏を繰り広げた他、ソロ曲を披露した。各地のコンサートでの思い出を紹介し「日本中が古里だと思って歌っている」と語った。落語家立川談春さんは落語で観客を笑顔にした。

 夜公演前には歌手石川さゆりさんが登場。箭内さんのギター伴奏で「津軽海峡・冬景色」を熱唱した。音楽プロデューサー亀田誠治さん、シンガー・ソングライター高橋優さん、バンド「GLAY」のリーダーTAKUROさんも出演。5人で、今回の「風とロック」のために作られた古里や大切な人を思う楽曲を初披露した。

 引き続き、バンド「怒髪天」とGLAYが舞台に立った。ともに北海道出身。互いの曲をカバーするなどして会場を沸かせた。ライブの最後には、同郷の歌手松山千春さんの「長い夜」を2バンドと箭内さんで歌った。箭内さんは「温かい2日間を一緒に過ごしてくれてありがとう」と観客に呼びかけた。

 実行委員会の主催、福島民報社などの特別協力。会場は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生直後、双葉町民の避難所となった。

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