子どもの頃からの夢を実現しようと、鳥栖市の元塾講師・宮原将来さん(64)が地元を舞台にした映画を自主製作している。恋の理想と結婚の現実を巡る「ラジオの中の花嫁」で、7月の完成を目指して撮影を進めている。
宮原さん自身の経験を題材にした作品で、福岡のタレント事務所などの協力を受けて配役を決め、カメラ担当などスタッフ7人で製作している。昨年10月末にクランクインし、「映画を通して鳥栖の魅力も発信したい」と鳥栖市で撮影。長崎や北海道でもロケを実施した。
3月初めには吹奏楽部に所属するヒロインのシーンの撮影で、鳥栖商業高吹奏楽部の協力を得た。市内の中央公園や大正町で撮影したシーンも盛り込む予定。
劇場公開費用を工面するため、300万円を目標に5月半ばまでクラウドファンディング(CF)で支援を募っている。11月に米国で開催される「サンディエゴ・アジアン映画祭」にエントリーを計画し、協賛企業を探している。(樋渡光憲)