唐津市とJA、買い物支援で連携 物資供給し移動販売参入促す

買い物支援に関する協定を結んだJAからつの堤武彦組合長(右)と唐津市の峰達郎市長=市役所

 唐津市とJAからつは、地域住民の買い物支援に関する協定を結んだ。物資供給や情報発信などで連携することで移動販売の新規参入を促し、買い物が困難になっている地域の高齢者らをサポートする。

 同市では厳木町や七山でAコープなどが閉店し、買い物の環境整備が課題となっている。事業者が参入しやすい環境をつくるため、市はニーズの把握や関係機関への情報提供、事業化に向けた支援やマッチングなどを担う。JAからつは生鮮食品や農作物など物資の供給で移動販売を支える。

 市役所であった締結式で、峰達郎市長は「豊かで暮らしやすい地域共生社会を実現するため、力添えをいただきたい」とあいさつ。JAからつの堤武彦組合長は「人口減少や高齢化などで(Aコープの)営業活動が難しくなり、撤退せざるを得ない状況に悩んでいた。市と連携し、力強くスタートしていきたい」と話した。(松岡蒼大)

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