福島県郡山市の総合南東北病院などを運営する脳神経疾患研究所（南東北グループ）の渡辺一夫理事長（79）が退任し、後任に1日付で長男の渡辺貞義副理事長（51）が就いた。貞義氏は総合東京病院長を兼任する。初代理事長として40年間務めた一夫氏は南東北グループ総長を引き続き担う。
1日に同病院で就任式が行われ、貞義新理事長は「グループの強みであるノウハウの共有、人材交流を進め、未来ある南東北グループを一緒に築きたい」とあいさつした。一夫総長は「引き続き命ある限り発展に貢献する」と述べた。
貞義氏は郡山市出身。安積高、藤田保健衛生大（現藤田医科大）医学部卒。2007（平成19）年、総合南東北病院に入り、2009年から脳神経疾患研究所副理事長。2010年から総合東京病院長を務めている。
一夫氏は須賀川市出身。安積高、福島医大医学部卒。1981（昭和56）年に南東北脳神経外科病院長となり、1984年に創設した脳神経疾患研究所の初代理事長に就いた。日本臨床医療福祉学会理事長。
