JR根室線富良野―新得間ラストラン きょうからバス移行

JR根室線の富良野―新得間の最後の運行がきのう行われ、117年の歴史に幕を閉じました。多くの乗客や沿線住民が別れを惜しみました。

1907年に開通した根室線の富良野・新得間の81.7キロ。JR石勝線の開通や自動車の普及で1日の輸送人数は64人まで減少し、2016年には東鹿越―新得間が台風被害で不通となっていました。

きのうはJR北海道が主催し富良野駅などでお別れセレモニーが行われました。

綿貫泰之社長「(バスへの)移行について、その後の地域の街づくりについてもしっかり協力させていただきたいと考えている。長い間ありがとうございました」

また、ドラマ「北の国から」のロケ地となった布部駅では、地元有志がイベントを開催。脚本を手がけた倉本聰さんも駆け付けました。

倉本聰さん「まちは変わりますね。50年前に富良野に来た時と富良野自身ががらっと変わっちゃって隔世の感がありますね。これ以上変わってほしくないですね」

最終列車には多くの鉄道ファンが乗り込み、ラストランを胸に刻みました。

きょうからこの区間は既存の路線バスを延伸・増便するほか、新たに町営バスを走らせて地域交通を確保します。また、上川と十勝を結ぶ都市間バスも増便します。

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