替えたのはボールだけ 金谷拓実が不動の14本に施す“左のミス”対策

アイアンは“左対策”でライ角をフラット気味に調整(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 最終日(31日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7069yd(パー71)◇曇り(観衆4078人)

単独首位から出た金谷拓実が7バーディ、1ボギーの「65」で回り、大会レコードを更新する261ストローク、通算23アンダーで今季国内ツアー開幕戦を制した。3年ぶりの大会2勝目は尾崎将司らと並んで最多タイ。池田勇太と並ぶ52試合目で生涯獲得賞金3億円も突破し、記録ずくめの勝利となった。

クラブセッティングでは、昨季からの唯一の変更点がボール。ブリヂストン ツアーB Xの2024年モデルに替えた。「X」ユーザーとして定着しているが、昨年のテスト段階では「XS」も好印象で、どちらか悩むほどだったという。最終的にはアイアンやアプローチの距離感で長年使っている「X」に分があり、アップデートに落ち着いた経緯がある。

変わらない14本も、オフの間に最新モデルと比較検討して勝ち残った“強者”ぞろい。1WはG430 MAX 10Kを試して飛距離や高さの面で現状を上回る数値も出た中、自らのゲームを支えるティショットのコントロール性を重視した。2019年のアマチュア優勝時も愛用していたG410 PLUSを最終ラウンド2番でも積極的に握ってフェアウェイを捉え、ウェッジでのチャンスメークにつなげる場面があった。

賞金王争いで中島啓太に競り負けた昨季は、アイアンで左へ引っ掛けるミスが課題に浮上した。昨年施したアイアンのライ角をフラット気味にする調整も、その対策の一環だ。「構え、スイングが少しずつずれていって、昨年終盤の大事な試合でよりミスすることが増えていった。毎回同じように構える、動くということをもう一回やり直した」。宿題を明確にしてオフを過ごし、早速結果を出した。

<最終日のクラブセッティング>

ドライバー:ピン G410 PLUS(9度)
シャフト:UST マミヤ The ATTAS(重さ60g台、硬さX、45.25インチ)
グリップ:パルマックス

フェアウェイウッド:ピン G410 LST(3番14.5度)
シャフト:シャフト:UST マミヤ The ATTAS(重さ60g台、硬さX)

ユーティリティ:ピン G410 ハイブリッド(3番19度)
シャフト:UST マミヤ ATTAS ハイブリッド(95S)

アイアン:ピン G710(5番)、ピン i230 (5番~W)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド AMT ツアーホワイト(X100)

ウェッジ:ピン GLIDE FORGED PRO(52、58、60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド AMT ツアーホワイト(X100)

パター:ピン シグマ2 アーナ

ボール:ブリヂストン ツアーB X<2024年>

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン