日光・中禅寺湖で岸釣り解禁 マス釣りの聖地、太公望たち釣果期待

水位の下がった岸辺で釣りを楽しむ人たち=1日午前7時5分、日光市中宮祠

 「マス釣りの聖地」として知られる奥日光の中禅寺湖で1日、岸釣りが解禁となった。昨秋の降水量不足などで、水位が例年より1.5メートルほど低い状況の幕開けとなったが、釣果を期待する県内外の多くの釣り人が足を運んだ。

 空が白みかけた午前5時に合図の花火が打ち上げられると、太公望たちは一斉にさおを振り出し、静かな湖面に集中していた。中禅寺湖漁協によると、午前8時時点の遊漁者数は昨年より少ない426人だった。

 長野県安曇野市、会社員男性(64)は「中禅寺湖は聖地と言われるだけあって規模感が魅力です」と満足そう。同漁協は「暖かい穏やかな解禁となったが、南側は3月の残雪が多い。気を付けて楽しんでもらえたら」としている。船釣りは20日に解禁される。

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