「たぶん僕じゃないと思います」強盗事件の“運転手役”として逮捕の男性を不起訴「十分な証拠がない」広島地検

去年12月、広島県のスーパーマーケットで現金が奪われた強盗事件で「運転手役」として逮捕・送検された男性について、広島地検福山支部は不起訴処分としました。

警察によりますと、住所不定・工員の男性(52)は去年12月、別の20代の男2人と共謀し、福山市瀬戸町山北のスーパーマーケットに侵入し、アルバイト従業員の男性に包丁を突きつけて脅し、現金およそ52万円を奪ったとして、2月に逮捕されていました。

広島地検福山支部はこの男性について、3月27日付で不起訴処分としました。理由について「事実を認定するに足りる十分な証拠がない」としています。

この事件を巡っては、男性とは別にいずれも工員の男2人が、強盗と建造物侵入の疑いで2月と3月にそれぞれ逮捕されていました(いずれも3月18日付で強盗と銃刀法違反の疑いで起訴)。

警察はこの2人を「実行役」、今回不起訴になった男性については逮捕時「運転手役」とみていました。

警察は現場近くの防犯カメラの映像などから男性を特定したとしていて、男性が運転する軽乗用車の後部座席に「実行役」の男2人が乗り込み、車で逃走する様子が写っていたとしていました。

男性は逮捕時、警察の調べに対して「たぶん僕じゃないと思います」と供述していたということです。

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