小林製薬、工場の衛生管理が焦点 既に閉鎖で全容解明は難航か

大阪市役所で記者会見する横山英幸市長=1日午後

 小林製薬の「紅こうじ」を使ったサプリメントを巡る健康被害で、厚生労働省などは3月30、31日、大阪、和歌山の工場を相次いで立ち入り検査した。青カビ由来の「プベルル酸」が原因となった可能性が浮上し、検査の焦点は混入や生成につながったとみられる製造過程の衛生管理。大阪市は3日に対策本部を設置して原因究明を本格化させるが、大阪工場は既に閉鎖しており全容解明は難航が予想される。

 大阪市は3月27日に同社のサプリ3製品の回収命令を出し、30日には原料を製造していた大阪工場を立ち入り検査。製造記録などを確認したが、現時点で原因につながる情報は得られていないという。

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