秦王朝の墳墓から出土した人骨を3D復元 湖北省博物館で展示へ

「喜」の復元像

 湖北省雲夢県雲夢睡虎地の古墓群から見つかった秦簡(秦王朝の竹簡)の著者「喜」の3次元(3D)復元像と出土した人骨の総合研究作業がこのほど所期の成果を収め、間もなく湖北省博物館で展示される運びとなった。

 2019年、湖北省博物館、湖北省文物考古研究院、吉林大学考古学院は雲夢睡虎地M11号墓の墓主「喜」の骨について「雲夢睡虎地出土人骨の総合研究」を実施。研究チームは同位体分析、古代DNA検査、3Dプリントなどの科学技術手段を総合的に利用して、全方位の研究を行った。
 雲夢睡虎地M11号墓から出土した秦簡は合計1155枚にのぼり、竹簡中の「編年記」には秦昭襄王元年から秦始皇帝三十年にかけて秦が六国を滅ぼし全国統一を成し遂げたことや、墓主「喜」の生涯の経歴が記されている。墳墓の保存条件が良かったため、11号墓からは世界を揺るがす睡虎地秦簡が出土したほか、墓主「喜」の骨の各部位の保存状態も非常に良かったという。〔武漢3月26日発新華社=中国通信〕

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