春の全国交通安全運動(6~15日)を前に、兵庫県警は1日、神戸市中央区のメリケンパークで車両部隊などの出発式を開いた。神戸市出身のモデル貴島明日香さんが一日交通安全大使を務め、「ルールを守ることは命を守ること。一人一人がルールを守って、私の地元兵庫県から交通事故をなくしましょう」と呼びかけた。
出発式で壇上に上がった貴島さんは、昨年4月施行の改正道交法で自転車利用者のヘルメット着用が全年齢で努力義務化されたことを踏まえ、「大人も子どももヘルメットを着用しましょう」などと啓発。サイドカーに乗り、白バイやパトカー約20台の装備を確認した。
出発式後には「大事な家族や友人がいるこの街で、1件でも交通事故が減るようにより強く願う時間になった」と笑顔で話した。
県警交通企画課によると、今年1~3月の県内の交通事故による死者は前年同期比6人増の30人(速報値)。年齢別では65歳以上の高齢者が20人で、前年同期から8人増えているという。(井上太郎)