エレベーターで海底から宇宙へ 東武宇都宮百貨店のクリスタルエレベーター 1年9カ月ぶりに照射復活

ブラックライトが照射され、色鮮やかに浮かび上がる絵=1日午前11時10分、宇都宮市宮園町(超広角レンズ使用)

 東武宇都宮百貨店宇都宮本店は1日、海底から宇宙までの絵を楽しめる「クリスタルエレベーター」のブラックライト照射を1年9カ月ぶりに復活した。ブラックライトを新調したことで、以前より鮮明に絵が見えるようにした。

 ブラックライト照射は1995年に西館を増床した際に、エレベーターから外の風景が見えなくなってしまうために始めた。2~9階までの間、深海の魚や星などの絵が楽しめ、来館者から好評だった。

 政府による節電要求や老朽化などの理由で2022年7月から照射を止めていたが、今年11月に開店65周年を迎えるため、顧客の要望を実現する形で復活させた。10~13階になると、宇都宮市内を一望できる。

 クリスタルエレベーターの稼働時間は午前10時から午後9時半。同店の担当者は「絵を見て楽しんだり、懐かしんだりしてほしい」と話した。

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